| 長崎消息 | |||||||
歌に誘われてB 1839年、ピアノの詩人ショパンは病気療養のため、ジョルジュサンドとともに、マジョルカ島に出かけます。しかし、地中海の温暖な気候を求めた彼らの期待に反して、来る日も来る日も雨ばかり。ある夜、ショパンが1人でピアノに向かっていると、外は激しい雨。サンドの帰りを心配しながら、雨の音を全身で聞き取り、一気に書き上げたのが、有名な「雨だれの前奏曲」です。ショパンの数多くあるピアノ曲の中でも、多くの人に愛されている曲の一つです。 歌謡曲の世界でも、雨を歌ったヒット曲はたくさんありますが、その中でも「長崎は今日も雨だった」は、抜きん出た存在でしょう。1969年に発表されたこの曲は、内山田洋とクールファイブのデビュー曲であると同時に、グループの最大のヒット曲です。長崎を代表する、いわゆるご当地ソングであり、ムード歌謡の代表曲でもあります。 先日、長崎市内のある病院で、木管アンサンブルポエのメンバーと一緒にコンサートをしました。演奏会場となった病院ロビーには、脳梗塞のリハビリをされている患者さまもいらっしゃいました。皆さん良くご存知のクラシックの小品や、季節の曲、ヒット曲なども演奏し、コンサートの中盤で「長崎は今日も雨だった」を演奏しました。それまで、じっと静かに聴いていらしたある患者さまが、急に大きな声でうなりながら、ワワワワーと一緒に歌われました。ポエのメンバーが、のどを張り上げ、顔をしかめながら前川清風に歌い上げた時のことです。 ながさき音楽祭2008の概要が決まりました。今年は、音楽ジャンルを広げより多くの方に音楽祭を楽しんでいただく新たな試みがなされています。「長崎の唄、長崎の音」コンサートもその一つです。制作委員会でコンサートのテーマを「希(のぞみ)」とつけました。唄に託された様々な希をステージで表現できたらという願いからです。 (長崎県音楽連盟 堀内伊吹) |