長崎消息
長崎県教職員組合の月刊誌「長崎消息」の連載
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歌に誘われてC
「子どものご当地ソング長崎めがね橋」

 先日、対馬イベント協議会の皆様にポエを呼んでいただいて、厳原の交流センターでコンサートを開きました。仕事の都合で、私だけ遅れて飛行機で対馬に飛びましたが、満席のため私の席は、反対向きに座る最前列。斜め前の席が空いているのにと思いながら待っていると、出発間際に金子知事が到着。「先生、なんごとですか?」「ちょっと演奏会に呼んでいただいて、明日公演があるんです。ところで知事は?」「防災訓練が対馬であるので、、、」狭い機内、短い会話でしたがなんとそれを聞いていた方がいらっしゃいました。

 演奏会の翌日、長崎に戻る飛行機でポエのメンバーがご婦人から声をかけられ「ポエさんでしょ、行きの飛行機で堀内先生と知事さんがお話しされるのを聞いて、音楽会があるのを知り、昨日は演奏会に駆けつけたのよ、とっても楽しかったわよ」とのお言葉。ありがたいものです。
  コンサート第2部では、対馬の方々との共演をしました。財部市長が河島英吾の時代おくれを熱唱され、料亭を経営される女将さんが対馬旅情をあでやかにり、そして地元の子供たちが元気良く対馬音頭を踊ってくれました。「対馬見せたい本土の人に、見れば二度来る三度来る、ソーレ〜」力強い、ご当地ソングのフレーズが今でも耳に残っています。

 さて、今回ご紹介するのはNHKみんなのうたで、昭和44年に放送された歌、子ども版ご当地ソングとも言うべき「長崎めがね橋」。この歌は、お国めぐりシリーズ<長崎>として作曲され、賠償千恵子の歌で発表されました。作詞はアンパンマンの作者で有名な、やなせたかし。たいへんリズミカルな曲で、しかも歌詞が楽しい。「ザボンみたいな朝日だな、ここは長崎めがね橋♪♪」に始まり、2番では「ドラが鳴る鳴る蛇おどりの、影が不思議なめがね橋」と続きます。特に私が好きな3番の終わりは「さびしい小犬が尾をふって、 大きな夕陽にほえている、さびしい小犬のお祈りか、バテレンドミニカ 日が暮れた〜」七五調の詞のリズムに、ちょっぴり切ない情景がうまく歌い込まれています。

 大学で音楽の教員をしていますが、実は、人前で歌うのが苦手です。カラオケで薦められえも、ひたすらごめんなさいをしています。これには理由があります。@小学校1年生の通知表の音楽欄「みんなとたのしくうたえる」の評定が3段階の×。A高校時代、仲間とバンドを組み、PPMのパフをうたったところ、同級生の女の子から「堀内君、もう少し小さな声で歌ったら」の一言。B大学の副科の授業で、シューマンの歌曲をレッスンにもって言ったら「堀内君、歌はもういいから来週からは伴奏を手伝ってね」さすがにこれだけ人生において歌う事について痛めつけられると、人前では歌えません。それでも信州に住んでいた頃は、4歳年下の妹とみんなの歌の楽譜を買っては、いろんな歌を楽しんでいました。そのときの思い出の曲の1曲が長崎めがね橋。まだ、行ったことのない長崎の町並みを想像して、バテレンドミニカ♪とやっていたので、私にもかわいらしい時代があったということでしょうか。見れば二度来る三度来る、そんな音楽祭をめざし現在仕込み真っ最中です。

(2008年6月 長崎県音楽連盟 堀内伊吹)